トラック運転者の改善基準告示 (2024年4月適用)見直された理由
2024年04月28日 15:04
2024年4月から改善基準告示が見直されました。
改善基準告示とは「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」といい、
トラック、バス、ハイヤー・タクシー等の自動車運転者の労働条件の改善を図るために、
【拘束時間】【休息時間】【運転時間】等の基準を定めたものをのことを言います。
なぜ、見直しされたのか?というと
道路貨物運送業は、脳・心臓疾患(例:心筋梗塞、脳卒中など)による労災支給件数が最も多く、
このままでは労働力の確保のみならずトラック産業の継続性にも影響を与えることになるからです。
要するに…
労働条件を向上を図ることにより過重労働を防ぐ=「自動車運転者自身の健康を守る、命を守る」ことになり、
それが安全運転、交通事故防止につながると考えたからです。
そして、労働条件の向上により、労働環境が改善され
安定的なドライバーの確保ができること、運送業界で働く人たちが増えるようになることが期待されています。
運転手の方の声として
「働く時間が減ったら給料が減る」というようなネガティブな声も聞こえてきますが
「健康を守る、命を守ること」以上に大事なことはありません。
従来のような”ド根性”的な働き方ではなく、物流業界全体の働き方が変わる時です。
ブログ運営者:行政書士法人あゆみ
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